PUBGが荒野行動を訴訟。ゲームシステムに著作権はあるか?

 

べんよ

みなさんリニューアルした”水上商会”はいかがでしょうか?

以前から”PUBGのパクリゲー”と言われてきた荒野行動【KNIVES OUT】ですが、遂にPUBGを開発するPUBGコーポレーションに著作権侵害で訴えられてしまいました。

ゲームシステムとして著作権侵害で裁判を行うのは極めて稀で今後両社の見解と法的措置がぶつかるわけですが、今後のゲーム業界にも影響するこの事例をわかりやすく解説していきたいと思います。

 

目次はこちらから

PUBGとか荒野行動って何?

PUBGとは?

PCゲーマーとしては知らない人がいない程の爆発的人気を誇るオンラインバトルロワイヤルゲームです。

PUBGについては去年執筆した記事がありますのでこちらを参照。

荒野行動は本記事の概要通りスマートフォン対応のオンラインバトルロワイヤルゲームで、PUBGをプレイしたことのある人ならほぼ説明不要でプレイできます。

 

荒野行動のどこが一緒なんだよ

PUBGとここが似ている

  • 建物や武器のグラフィック
  • 宣伝文句(ドン勝を連想させる)
  • 100人でのバトルロワイヤル
  • ゲームシステム(マップの収縮や、武器レベル等)

と代表的なところを記載しましたが、ほぼそのままと言った表現が正しいです。

100人が飛行機に乗せられ任意の場所でスタートし、武器を拾って戦うスタイルも一緒。

インターフェースも左右上下でどこにあるかの違いだけでほぼ同じ動きが出来ます。

荒野行動がPUBGのゲームシステムを参考(パクって)いることはプレイしたことのある方なら違法の是非を問わず感じることが出来ると思います。

 

そんな中”荒野行動がサービス停止”のデマ

訴訟問題を受け、ネットユーザーの間では”荒野行動がサービス停止する”という噂が流れ始めました。

それに対し荒野行動公式Twitterはそれを否定し、かつ荒野行動が独自のオリジナルゲームだということを表明しています。

ただし、文章の内容を見ると「うちは技術力があって荒野行動だけの遊び方もあるよ!」とは言っているもののそもそものゲームシステム性や類似しているシンボル(アイテム)についての言及は得られていない状況です。

そりゃパブリッシングはしてると思うが絶対PUBGのゲームの影響受けているだろ!と言いたくなりますよね。

しかしながら、今回の騒動でも荒野行動はサービスを継続するそうで、ファンにとっては一安心ではないだろうか。

 

 

問題なのはゲームシステムに著作権はあるかどうか

pubg_スクワッド

著作権(ちょさくけん、英語: copyright、コピーライト)は、明確な形を持たない無体財産(無形固定産)である。 主な無体財産は、書物、言語、音楽、絵画、建築、図形、映画、コンピュータプログラムなどである。 また、特性が類似する特許や商標も含めて、知的財産と呼称する場合もある。

ということでPUBGは著作権違法として荒野行動を訴えたわけですが、ゲームシステムに著作権は適用されるのだろうか?

私個人の意見を書かせて頂こうと思います。

注意
あくまで私的な意見なので法的根拠は一切ありません。

 

類似点であるゲームのルールは著作権にするのは難しいのでは?

100人が生き残りをかけて争うバトルロワイヤルゲームという大きなルールは個人的には違法とは言い切れないと思います。

マリオカート“の文字を使うのは当然アウトではありますがカートでレースをして、アイテムで自分を有利にしたり相手を不利するようなゲームはいくつも存在します。

こういった大まかな内容に関してはゲーム業界で訴えられたという例をあまり聞きません。

RPGゲームの大御所である”ドラゴンクエスト”なんかも全く同じようなゲームが山ほど出ていますよね。

個人的にはインターフェースやルールなどは参考にした点はあれど、ユーザーのことを考えていけば同じようになっていくのは仕方ないと思っています。

 

先駆者だからこそ得られた利益はある

PUBGが生み出したルールとシステムはプレイヤーに大きな支持を得たのはいうまでもありません。

問題は、システムがよかったから売れたのか?ですよね。

それを真似した荒野行動がシステムのおかげで売れたかどうかは確固たる証拠がないので断言はできません。

荒野行動が人気かどうかはダウンロード数や話題の指標であるTwitterトレンドを見ても明らかで、荒野行動の人気がここまで大きくなかったら訴訟もしなかったのではないかなと思います。

PUBG側の意見としての「うちとそっくりのゲームだから売れた」という主張自体は筋が通っているので問題はシステムだけな気がします。

 

“ドン勝”や建物についてはアウトだと思う。

ゲーム内の建築物を著作権として認めるかどうかはわかりませんが、ドン勝を連想させるようなワードやPUBGの人気にあやかろうとするのはマズいですね。

武器に関しては実在したものをモデルとする以上同じ構造やデザインになってしまうのは仕方ないと思います。

同じプログラムと同じようなプログラムは境界線があいまいに感じますが、一緒だ!とは言い切れないものですし。

 

バトルロワイヤルというジャンルを成長させる一つの課題にしてほしい

PUBG_MAP

仮にPUBGの訴訟が認められ、今後100人バトルロワイヤルゲームをどの会社も作れなくなってしまうとしましょう。

私は、おそらくこのジャンルは廃れるのではないかと思っています。

もちろん参考にすることと丸パクリは全然違うし、後者は良いことではないのは理解しています。

また例を出してしまいますがMOBAのジャンルもスマホ、PCともに数えきれないほどLOL(League of Legends)と似たゲームが出ていますよね。

(LOLがMOBAのシステムを作ったかどうかは知りません。)

ただ、いまだにLOLはユーザーの心を掴んで離しません。

大事なのはゲームシステムを守ることよりも如何にユーザーの心を掴んで離さないことではないでしょうか?

荒野行動も、PUBGが手を出していないスマホというジャンルでスマホユーザーのことを考えながら作った結果が人気を得たのだと思います。

 

まとめとしては、やっぱり今回の訴訟は大々的には認められないと思います。(どこまで違法かはおいておいて)

皆さんは今回の訴訟をどう思いますか?やっぱり荒野行動はサービスをやめるべき?それとも無実?

 

これから両社にはお互いのハードでしか出来ない要素やオリジナル性を見出して、ファンの心を掴み続けてほしい。

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