今、スマートフォンゲームの業界を駆け巡る「課金ガチャ騒動」とは・・・?
スマホゲームガチャのルール改正の動きがどうやらTalesWeaverやその他PCオンラインゲームにも及ぶかもしれないという内容になっています。
目次はこちらから
JOGAガイドライン提供で課金ガチャは変わる!?
JOGAとは
JOGA(一般社団法人 日本オンラインゲーム協会)
オンラインゲームを運営する法人の団体で主にはインターフェースがPCのオンラインゲームということで2007に設立された組織です。
主要な正会員には777サミータウン(通称サミタ)を運営するサミーネットワークスやリネージュⅡを運営するエヌ・シー・ソフト(NCソフト)、そしてラグナロクオンラインやパズル&ドラゴンズを運営するガンホー・オンライン・エンターテイメントが所属しています。もちろんネクソンジャパンも正会員です。
ブロードバンドが急速に普及した2000年代後半から伸び続けるオンラインゲームユーザーや市場規模から新しいビジネスモデルに対する問題が発生。その結果、消費者が不利益を蒙ることもあり、これらの諸問題を解決するため、2007年に日本オンラインゲーム協会を設立したそうです。
オンラインゲームにおけるビジネスモデルの運用ガイドライン
今回発表されたガイドラインについて出来るだけ分かりやすくまとめてみます。
ガイドライン全文はJOGAの公式ページからPDFでご覧いただくことが出来ますので時間がある方は目を通してみてはいかがでしょうか?
※【注意】勝手に分かりやすくしております。文章によっては意味が変わっているところがあるかもしれません。
1.<オンラインゲームを楽しんでいただくために>
JOGAに加盟している会社がオンラインゲームを楽しく、安全に遊んで頂くために消費者を守る目的で策定されました。
ガイドラインは、利用者の皆が安心してオンラインゲームを継続利用できるよう、随時変更していきます。変更するときは具体的な事例をわかりやすい形で示します。
2.<消費者庁運用基準について>
このガイドラインにおいては、消費者庁からコンプガチャ規制が公表されたことをふまえて、 それに該当するものや該当する恐れのあるもの、原則として問題のないも のについて、それぞれについて検討してJOGA 加盟事業者 に対し注意喚起します。
消費者庁の規制が適用されるのは、有料ガチャを引いたときにそれを二つ以上揃えた時に別のアイテム等を付与するようないわゆるコンプガチャのときです。
要は改めて国からの注意を受けて僕達はこんな感じでルール作りしましたよって内容ですね。
次からは具体的にガチャのシステムについて”アリ”か”ナシ”かをちょっとだけ表記しました。
<ケース1>コンプリートガチャ/コンプガチャ方式の販売
有料ガチャから得られる「アイテム A」「アイテム B」と、「アイテム C」「アイテム D」をゲーム内で組み合わせたときに「アイテム X」 が獲得できる場合
これは一般的な”コンプリートガチャになりますね”なのでこれは“ナシ”になります。
<ケース2>有料ガチャから得られるアイテムを含んだ合成や交換の仕組み
さきほどのケースにさらに無料やガチャ以外で手に入るアイテムを含めて合成などをしたさいにアイテムXを入手できるという方法ですがコレも“ナシ”です。
<ケース3>有料ガチャから得られるアイテムを含んだ合成や交換の仕組み 3
有料がガチャと購入できるアイテムを1個種類ずつ使用する合成です。
こちらに関しては”アリ”ということでOKみたいです。
この他にも10種類以上のガチャを含むアイテム生成システムについて触れていますが内容が多すぎるのでここでは割愛させて頂きます。
ガチャの確率や期待値の設定
コンプガチャに対するガイドラインのほかにもJOGAはガチャ確率や期待値についても提言しています。
ネット上で騒がれているガチャ上限50,000円の話題はこちらを拡大解釈したメディアが報じたものであり、正しくはこのa~dのうちのいずれかを厳守するものであり確実に50,000円が上限というわけではありません。
推定金額なので50,000円入れたら手に入るわけでもありません。
一番敷居が低いのはおそらくdになると思うのでこちらを遵守してくるのではないでしょうか。
こちらはガチャの価値と期待値についてです。
こちらもa~cのいずれかを遵守と書いてありますが、いっていることはすべて一緒です。
有料ガチャの期待値は入れたお金の価格と同価値以上にしなければならないと書いてあります。
現在主流の課金ガチャの金額は1回300円なのでそれ以上にしなければなりません。
こういうのはダメってことですよ。(昔の話)
TalesWeaverの課金ガチャは大丈夫!?
ここまではJOGAが4月1日から施行するガイドラインの内容などに触れてきましたがでは実際にTWで今のガチャ等のシステムに問題があるか?
1.コンプガチャ
2.期待値と確率
をガイドラインと照らし合わせて検証してきましょう。
- 期間限定宝箱
- 合成
- 強化システム
- アバター箱「百花繚乱」
期間限定宝箱
定期的に販売されテイルズウィーバーでは現在12周年を記念した宝箱が販売されています。
また、マルメロや各種タイアップイベントでの箱もこちらに該当します。
こちらは確率を一切表記しておりませんが出現するアイテムは全アイテム表記されております。
また、箱から出るアイテムはアイテムAとアイテムB(まれにアイテムC)の2~3種類。
アイテムAはランダムですがアイテムBは必ず一種類です。
ピンと来た方はもうお分かりだと思いますがBはチケットですね。
一定数集めると別のアイテムへと交換できます。
これに関してはランダムでないアイテムになるのでOKです。
期待値に関しては・・・ 守護の秘石15個が300円の価値に値するかどうかが問題ですかね?
合成
一昔前までは上級装備はほとんど合成で製作されていました。
ルベ武器の実装やレゾナンスアップデートの境に合成を行うことが極端に減りましたので書くこと自体必要ではないかもしれません。
強化システム
去年から新規実装したシステムですがこれは【強化する武器】も【強化に必要な石】も課金箱から入手するものではないのでセーフ
と言いたいところですが
成功率を上げる強化幸運石や強化の札の入手経路はほぼ課金箱のみとなっております。
先ほどのガイドラインではランダム要素のあるアイテムを2種類以上使って経済上の利益を付与することは禁止としています。
ポイントは強化幸運石や強化の札を使わなくても強化は可能と言うところです。
経済上の利益については後述いたしますが武器自体が変化するわけではありませんがもしかしたらアウトなのかも知れませんね。
アバター箱「百花繚乱」
こちらも宝箱同様の出現アイテム表記で確率は不明です。(全種1%と言われていますが)
百花繚乱は出現したアイテムを補助券という形で別のアイテムとし、それを集めることで別のアイテムを入手することができます。(偶然性)
これについては箱から出現するアイテムのどれでも補助券にすることができるので問題ないという見解です。
結果どうなるのか?
いろんな話をしてきましたが今回のタイトルにもある
「テイルズウィーバーの課金形態は変わるのか!?」
という問題ですが、結論はおそらく変わりません。
現状アウトっぽい課金形態をとっていないのでシステムががらりと変わることはないでしょう。
しかしながら一番解釈が難しいところが1回のガチャで投資した金額と同価値以上のアイテムを出現させること。
パズドラやモンストといったソーシャルゲームとテイルズウィーバーのようなオンラインゲームとの違いがここにあります。
前述したスマホゲーはアイテム、モンスターなどを他プレイヤーに譲渡や交換ができません。
(RMTなどでアカウントごと譲渡はありますが)
それに対しテイルズウィーバー等のPCオンラインゲームはほとんどが取引といった形で日々ユーザー間でアイテムが流れていますのでゲーム内に流通、存在するアイテムが増減することでそのアイテムの価値が変動してしまいます。
1年前は宝箱を開けてゲシュタルトの破片が出現したら喜んだものです。
でも現在ではこのアイテムが半年前と同価値かと言われると疑問ですよね。
まずテイルズウィーバーで課金することでしか手に入らないアイテムがないような気がします。
そういう意味では良心的なゲーム?と言ってもいいんですかね(困惑)
感想
はい、記事書いた感想です。
オンラインゲーム業界の規制はわりと話題性があると思い勢いで書き始めましたが
非常につまらない 内容になってしまったことを詫びるレベルの記事になってしまいました。
うん、自分で書いててつまらなかったモン(
ガイドラインについては結局いままでと変わらないじゃん…というのが皆の気持ちだと思います。
まぁJOGA正規会員のNEXONがぶっ飛んだ課金徴収システムをしてたらそれはそれで問題ですからね…
ガイドラインで規制対象となるガチャシステムに該当する重要なのは以下のワードです。
「偶然性」・・・ガチャである場合はほぼ該当します。
「有料」 ・・・そのガチャは有料か?
「二以上の異なる種類」・・・ガチャから出る二種類以上のアイテムを使うことによって。
「経済上の利益」・・・パラメータや新規アイテムを入手できる。
経済上の利益とは価値のあるもの全般になります。
ステータスやパラメータの上昇もこれにあたります。
これに該当しなければほぼ規制内というかたちになると思います。
最後で言うのもなんですがここまで説明したガイドラインはJOGA会員の法人のみ適用となりますのでスマホゲームは無関係です。
しかしモバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)をガイドラインを参考にする動きが見えますので
今後はスマホゲームに課金している方にはお金を出せば欲しいものが手に入る可能性が今後高まると言えますね。
このような動きが業界に訪れたのもユーザーが声を上げたことから発端となっています。
NEXONが恐ろしい課金システムを用意することはないと思いますが
様々な情報発信ツールがある世の中ですので少しでも過剰な課金システムなどを抑制できればと思います。
ほんとはもっといろいろ書きたかったのですがこんなつまらない記事をここまで見てくれている方もそろそろ疲れていると思うのでここで終わりにしておきます。
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