【グラブル】ガチャ確率/コンプガチャ問題が深刻化―【ソシャゲ】

グランブルーファンタジー画像1

スマートフォンゲーム市場が大きく飛躍している近年。

その市場の売り上げを支える『ガチャ』に大きな波紋が広がっている。

 

今回取り上げる内容はスマートフォンゲームアプリである

『グランブルーファンタジー(通称グラブル)』における課金ガチャで起きた

問題を遅くなったがまとめていきたいと思う。

 

 

目次はこちらから

グラブルガチャ問題について考える

目次 (最終更新日 2016/2/24)

 

 

グランブルーファンタジーとは?

グランブルーファンタジー画像1

 

グランブルーファンタジー』(GRANBLUE FANTASY)は、Cygamesが開発し[1]Mobage上で提供しているソーシャルゲーム

ファンタジーの世界観を持つスマートフォン向けブラウザRPG。プレイヤーは「騎空士」(きくうし)となり、星の民の住む国「イスタルシア」を目指し仲間と共に冒険の旅に出る。略称・愛称は「グラブル」、キャッチフレーズは「君と紡ぐ、空の物語」。

 

 

 

 

今回のグラブル課金ガチャ問題について

まずグランブルーファンタジーの課金要素について説明します。(wiki引用)

課金要素は全部で3種

ガチャ

グラブルガチャ1

グラブルガチャ参考画像

モバコインを消費することでレアリティR以上確定の

「レジェンドガチャ」を回すことができる。

入手アイテムは武器(左画像参照)か召喚石で

特定の武器を入手すると新しいキャラクターが加入する。

モバコインを使用する以外にもゲーム内で入手できる宝晶石

を消費することでも回すことができる。

また10連レジェンドガチャを実行した場合は、うち1つはSR以上確定となる。 

 

 

 

ショップ

グラブルショップ画像1

ショップ参考画像

 

ゲーム内で使用可能なアイテムや、アイテムの所持数拡張

アイテム倉庫をモバコインや宝晶石で購入できる。

またバトルの報酬で得たトレジャーを別のアイテムに交換することもできる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カジノ

グラブルカジノ画像

カジノ参考画像

 

メダルを賭けて遊ぶミニゲーム。ポーカー・スロット・ビンゴの3種類があり、増やしたメダルはアイテムと交換できる。メダルはルピというゲーム内通貨と引き換えで入手する。

 

 

 

 

 

原因と事の発端

今回の問題は最初に挙げたガチャの入手確率や表記に景品表示法違反に

該当するのではないだろうかというユーザーの声が広まったことが発端です。

 

2015年12月31日から行われた期間限定ガチャ(レジェンドガチャ)にて目玉

商品となるアイテム(またはキャラクター)を獲得するために数十万円を課金する

が入手することが出来ず運営が記載した『出現確率アップ』の表記が違法に

なるのではないか?というのが今回のはじまりです。

 

キーワードは『アンチラ』『コンプガチャ』

グラブルアンチラ画像

アンチラ参考画像

先ほど挙げた目玉アイテム(キャラクター)は

『アンチラ』といいゲーム内では主に強力な回復アビリティと

バフアビリティを備えたサポートキャラ。(グラブルwiki引用)

 

上記キャラクターがいくら課金しても出ないということで

基準の出現確率も表示されていない『アンチラ』

出現率アップというのはおかしいというユーザー側の

不満が爆発した形となった。

 

以下勇敢にも爆死した方

 

もう一つの問題

『アンチラ』の出現率に対する問題ともう一つ提起された問題は

『クロスフェイトエピソード』というシステムに対する問題。

異なるキャラクターを揃えるとゲームを有利に進められる

「クロスフェイトエピソード」と呼ばれるイベントが発生することなどが問題に。

指定されたキャラクターを入手しなければ発生しないという点が

コンプガチャ規制ではないかといった指摘も寄せられ、消費者庁に通報したり

返金を求めたりといった動きもありました。

グラブルクロスフェイトエピソード

問題のクロスフェイトエピソード

 

 

運営の対応

 

 

今回の問題に対する運営の対応は以下のとおり

グラブル運営謝罪画像

 

 

運営サイドは今回2点について説明、謝罪を行った。

 

レジェンドガチャの出現率アップについて

運営『ちゃんと上がってるよ心配しないで!だけどアイテムごとに上昇率が違うよ』

 

ベアトリクス(キャラクター)の説明に関する文言表記の訂正

運営『誤解を招く書き方してごめんね!でも効果は実装当時から変わらないから!』

 

以上の2点である。

ここまで丁寧に読んでくださった方ならお分かりいただけるが

クロスフェイトエピソードについては一切触れられていない。

これに対しユーザーは

『謝罪になってない!』『そこじゃない』などなど

不満の声は未だあるようだ。

 

 

 

業界の動き

https://twitter.com/kirik/status/686872521304616960?ref_src=twsrc%5Etfw

“やまもといちろう氏―実業家/著者”

今回の騒動に対し官公庁や日本Google,Appleなどに

問い合わせし、行動をしている方で今後もこの方のTwitterや

ブログなどの報告で今後の業界の動きがわかるかもしれません。

 

 

 

個人的感想

スマートフォンゲームでの課金問題は今回に始まったことではなく

ドラクエやパズドラといった他ゲームにも以前問題があり、謝罪や

返金といった対応で済ませてきた運営は数多くあります。

 

こういった(出る/出ない)のランダム要素は課金に関わらず

ゲームを面白くする要素の一つではありますがパチンコと同様で

引くまでお金を使い続けるユーザーが存在する以上最低限確率表記は

やはり必要なのではないかと個人的にも思います。

 

今回のアンチラについては基準の出現率上昇率が二つとも

明記されなかったために起こった問題でもあり、不信感が高まった結果

『ユーザーID毎に確率が操作されている』などという憶測が生まれています。

パチンコ遊戯者の『遠隔操作が行われている!』と一緒ですね。

 

利根川

 

利根川さんの言うとおり確率を表記したところで所詮確率なので

確率どおり出ないことに対して便宜を図る必要はないわけで運営からしたら

いくらでもそれらしい数値で設定すればいいだけのことになってしまいそうです。

 

運営を信じられなくなってしまっては課金はできません。

ユーザーの信頼を失っては運営はできません。

 

目の見えない『プレイヤー』こそがお客様の業界なのですから

これからのゲーム業界は目に見える以上の信頼が必要とされそうですね。

 

 

グラブル騒動のその後

記事がアップされてから一ヶ月ほど経ってやっとテレビメディアが今回の騒動を取り上げた形になりました。

グラブル問題

各メディアが問題を取り上げることによって波紋が広がりソーシャルゲームの課金体制自体が見直されることが起こるよう祈るばかりです。

 

このテレビメディアや新聞とうの各種報道に対応した形でグランブルーファンタジーを運営する株式会社Cygamesの取締役である春田康一氏は公式HPで2016年2月25日に今回の騒動の謝罪と補填、そしてガチャに新しいシステムを追加することによってユーザーに誠意を見せた形になりました。

グラブルニコ生での謝罪

ニコ生にて謝罪をする春田氏

 

詳細は公式ホームページにありますが簡単に対応をまとめました。

 

 

1.ガチャを一定期間以内に300回以上回した場合運営が定めるアイテムの中から一つ選べるようになった。

グラブルガチャ300回時救済システム

重課金者用の救済システムですね。

事実上の課金ガチャの天井が300回ということは約90000円前後の金額でアイテムが指定してもらえるということです。

※何がもらえるかは運営しだいではありますが。

 

新システムにはには賛否両論あるみたいですが今回の騒動でも問題視された景品表示法への抜け道とはならなさそうですね。

 

 

 

2.ガチャの対象アイテムが重複した場合おまけアイテムを付与今回の騒動によるお詫びと補填一部キャラクターのバランス調整

グラブル新システム

これは他のソーシャルゲームにもある対応ですね。

ダブったアイテムが出た場合のユーザーの不満を解消させるための措置です。

 

 

3.今回のアンチラ問題での課金者への補填

通称(侘び石)というやつでパズドラ発祥だとは思いますが今回は年末年始イベント(アンチラガチャ等)に石を使ったユーザーは使った分だけの石を配り、さらに当時プレイしていた全アカウントを対象に3000個の宝晶石が配られました。

 

大体1個1円くらいだそうですので上記の方は約80万円ほど課金していたことになりますね。

 

4.対象キャラクターのバランス調整

グラブルキャラクターバランス調整

 

今回の騒動で大きくは取り上げられていませんでしたがキャラクターのスキルや能力表記に齟齬が生まれてしまいユーザーから指摘を受けた点についてもバランス調整と文章の変更と言う形で対応するみたいです。

 

 

オンラインゲーム団体が消費者庁の指導を受けガイドラインを策定

JOGA

こちらはスマートフォン向けゲームではないがPCをプラットフォームとするオンラインゲーム会社の団体JOGAが4月から自主的に施行するガイドラインを2016年3月に発表。※内容はこちらに書いてあります。

課金ガチャに対する期待値、確率を明確にするなどのユーザー目線でのルール作りを進めているようです。

 

それに対し、モバイルコンテンツフォーラム(MCF)もその内容に準拠しガイドラインを作成する意思を示しているので間違いなくソシャゲ業界には新たな課金システムのルールが決められていくでしょう。

 


 

 

 

グラブルの今回の騒動から保障対応までを誠意があったとみるかどうかはプレイしているユーザー自身が受け止めることでもあります。

消費者庁も今回のCygamesの対応の是非について協議する可能性があるとしています。

今後もしばらくはソシャゲ業界の動向にアンテナを伸ばしたいですね。

 

 

余談(個人的に気に入ったツイート)

https://twitter.com/d___fk/status/702700549322313732

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